会頭ご挨拶

八角高裕

第8回日本免疫不全・自己炎症学会総会・学術集会 会頭

京都大学大学院医学研究科 子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)

京都ユニットセンター 特定教授






この度、第8回日本免疫不全・自己炎症学会総会・学術集会を、2025年2月14・15日(金・土)の2日間にわたり、京都大学百周年時計台記念館にて開催させて頂く運びとなりました。東京以外でのはじめての開催に向け、活発な議論と情報交換の場となるよう準備を進めております。

近年、成人期になって過剰炎症や自己免疫など多彩な病態で発症する症例が相次いで報告され、これまでの原発性免疫不全症のイメージが大きく変わろうとしています。健常人が比較的多く保有している遺伝子バリアントが発症に関わる事実は、正常と異常がかけ離れた存在ではなく、連続した状態であることを教えてくれています。本学術集会が「人間の多様性」について考察する機会となり、患者さん一人一人の正確な病態把握と、それに基づいた適切な治療選択に繋がる事を期待しております。

京都の2月は観光客も少なめであり、凜とした空気の中に風情を感じられる良い季節です。多くの皆さまに会場でお目にかかれますと幸いです。

2024 年7月吉日